
たしかに毎授業のセッティングでは手間もかかります。貸し出し期間を長めにする、専用教室をつくる、子どもが準備するといった工夫で、ふだんの授業で活用する環境を少しずつつくってみましょう。ICT活用がぐんと身近になります。
確かに電子黒板を使うには、機器の準備という手間がかかります。すべての教室に設置されることになれば、スイッチオンですぐ使えますが、国内の普及の現状を見ると、まだまだ難しいのが現実ですね。
私たちの研究プロジェクトでは、参加校に3台ずつ電子黒板を貸し出して、設置場所、活用方法を含め自由に使い方を考えていただきました。活用後のアンケートで「どんなことが負担だったのか」たずねた際の回答結果は以下のグラフのようになります。

実は、設置に対する負担感(1,2)は他と比べるとそれほど大きくなく、むしろ簡単との評価を得ています。むしろ難しいのは、電子黒板の特性を意識した授業デザイン(7)です。そこで、電子黒板で授業がどう変わるか、イメージを活用モデルにまとめました。
また、本プロジェクトの参加校では校内全体で使えるようにさまざまな工夫をされていたので紹介しておきます。
研究授業を担当する先生に集中的に使ってもらい、終わったら次の先生へと順番に回します。普段は設置の手間が不要になるだけでなく、期間限定でも「使いたいときすぐ使える」環境があると、使い方も随分変わってくるものです。
学年の空き教室を「ICT教室」に改装している学校もありました。使おうと思ったらその教室にいけばすぐ使えるという点では、ひとつ目のアイデアに近いですが、それを学年で共有できるメリットがあります。
係活動に「IT係」を用意した学校も。授業前に指示しておけば、先生が準備する負担はなくなります。子どもたちも慣れれば2~3分でセッティングできますし、子どもたちの道具として定着していくことも期待できます。