調査レポート

 

Q5:電子黒板は先生が使うだけでなく、
子どもが使うのも効果的だと聞きました。実際のところ、
子どもたちからの評判はどうなんでしょうか?

東北学院大学 稲垣先生

見やすい、楽しい、よく分かる・・・電子黒板の評判はなかなかのようです。子どもたちが使ってみると、どこをアピールしたいのか、ポイントをしぼった発表や説明するのにペンでの書きこみや、その場で拡大する機能が活躍しています。

本プロジェクトでは、さまざまな電子黒板の活用法を試していただいて、その評価を試みました。以下に示すのは、10種類の活用モデルごとに、どこが電子黒板の効果として実感されたのか、児童・生徒が回答したアンケートから抽出したものです。すべての項目で肯定的な評価を得ることができましたが、中でも、先生の活用モデルでは実演すること、生徒の活用モデルでは書きこみが分かりやすさにつながったことが分かります。

電子黒板活用に対する児童・生徒の評価 先生の活用モデル(T1~T5)

活用モデル 評価値平均 もっとも評価の高い設問
T1 板書 3.2 先生の説明がよくわかった(3.5)
T2 説明・解説 3.2 教科書やノートのどこを説明
しているかがよくわかった(3.6)
T3 実演 3.7 実験や作業の内容がわかりやすかった(3.9)
T4 コンテンツ 3.4 コンテンツの内容をよく理解できた(3.6)
T5 話し合い - 有効回答数が少ないため省略

数値は4件法による評定 最大値は4.0で3.0以上が肯定的な回答
先生の活用モデル

電子黒板活用に対する児童・生徒の評価 生徒の活用モデル(S1~S5)

活用モデル 評価値平均 もっとも評価の高い設問
S1 回答 3.5 見せたいところを見せることができた(3.7)
S2 コンテンツ 3.5 コンテンツの使い方がよくわかった(3.6)
S3 発表 3.9 発表内容がよくわかる・資料がみやすい(4.0)
S4 説明 3.6 書きこみをしてくれると説明
する人の考えがよくわかる(3.8)
S5 話し合い - 有効回答数が少ないため省略

数値は4件法による評定 最大値は4.0で3.0以上が肯定的な回答
子どもの活用モデル

アンケートの自由記述からよく使われた語句を抽出したところ、「わかる(321件)」「楽しい(153件)」「見える(53件)」「面白い(49件)」「すごい(42件)」といった肯定的な評価を多く得ることができました。具体的に良さについて書かれていたものと、課題として指摘されたものを紹介しておきます。

子どもたちが実感した電子黒板の良さ

  • 教科書を先生が「ここ」と言ったときに後ろだと見えないけど、光る黒板だったら拡大できて見やすい。
  • 電子黒板は字が大きくノートを取りやすい。教科書が前で大きく見えているので、前を向くことができた。
  • 電子黒板に教科書を写すと、実物より大きく見えるので、グラフの目盛などが見やすいです。
  • いちいち先生が図や表を書かなくていいのがプロジェクタや電子黒板のいい所だと思いました。
  • 電子黒板の方が、書きやすいし「カメラ」で友達の考えを写す事ができるので良いとおもった。
  • 手にチョークがついて、よごれたりしないし、色分けしたりできるし、書きやすいので、使いやすい。
  • 前回の復習などをしながら、スムーズに授業を進めていた。これからの見通しを持てた。
  • とてもおもしろくて便利だと思う。未来は、すべての黒板が電子黒板になると思う。

子どもたちが実感した電子黒板の課題

  • 画面が大きくて見やすいけど、たまに光が反射して見にくいときもある。
  • 電子黒板の調子が悪いときに直す時間がロスになり、もったいないと思います。
  • 電子黒板のほうが見やすかったけど、僕は後ろなので、ちょっとだけ字を大きくしてもらいたい。
  • 電子黒板の方が、黒板より分かりやすい。影が写って書きにくい。