調査レポート

 

Q8:校内への普及や研修はどうすればいいでしょうか?

和歌山大学 豊田先生

そのための王道はないと思いますが、従来の授業に手軽に使える場面を実際に見てもらうことが、結果的に普及につながっているという報告があります。うまくいった事例、効果のある使い方を校内で継続的に情報共有できればより普及にはずみがかかるはずです。

最も望まれるのは、すべての教室に電子黒板が設置され、いつでもスイッチ1つで使えるようになることです。しかし現実的には予算面からそう簡単にはいきません。

まずは…少ない機器を有効に活用するための工夫が必要。

Q1の「校内全体で使えるようにする工夫」でも触れましたが、機器を常時設置した教室を設ける、機器をまとめたカートを用意し毎回運んで使う、子どもたちが準備する「IT係」を設ける等の事例が報告されています。

利用体制が整ったら…どうやって先生方の利用を促進していくか?

操作や利用方法について校内研修を実施するのはもちろん必要な事ですが、“授業場面をたくさん見る”ということが大切です。興味・関心を持って熱心に取り組む子どもたちの姿、顔をあげて視線を集中して学習している姿など、実際の子どもたちに効果のある場面を見てもらうのが一番だと思います。その際に、電子黒板の豊富な機能をすべて使用する必要はなく、極端に言えば、単にプロジェクターで拡大してみせるだけの効果を実感してもらうのでもかまわないでしょう。

利用が拡大すれば…自ずと電子黒板を使ってみたくなるはずです。

授業中に使える提示教材がどの程度揃っているかを冊子やカタログ等で一覧できるようにしたり、実際に使ってみた感想(この場面で使ってみると効果的だった、など)を共有できる体制があれば、より利用が促進されると思います。